納豆がランニング・ダイッとにおすすめな理由
納豆には食物繊維による成長作用や、鉄分による造血作用、筋肉を作る豊富な植物性タンパク質があります。「畑の肉」とも言われる大豆から作られた納豆は栄養価が高い食材です。
納豆の特筆すべきポイントは五大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)+食物繊維のバランスがよい

納豆は1日に必要な五大栄養素を全て含み、かつ量も十分にあります。ただ、納豆自体の各成分は他の食べ物と比較して特出して高いというものがありません。食物繊維でいえばこんにゃくの方が多いですし、鉄分で言えばあゆ等の魚、タンパク質では卵にかないません。バランス食材として考えると良いでしょう。
納豆はそれ自体の栄養素だけではなく、納豆菌にも注目です。
納豆菌は大豆を発酵する過程でナットウキナーゼやビタミンB群、ビタミンK2を産生する。ナットウキナーゼは血液中の血栓を溶かすなどの健康効果が認められるほか、ビタミンB群はエネルギー供給や老廃物の代謝などの働きをし、ビタミンK2は骨を形成するタンパク質を活性化させ、骨折や骨粗鬆症を防ぐ働きをする。納豆菌は胃酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅することなく大腸まで届く。腸内に届いた納豆菌は、乳酸菌のエサになったり、腸内細菌の活動をサポートしたりして、腸内環境を整える。
http://ounkai.la.coocan.jp/shuppan/natto.htm
ひきわり納豆と粒納豆どちらが良いか
実は粒納豆とひきわり納豆では、含まれる栄養素の量が若干違います。これは製造工程による違いがあるからです。粒納豆を細かくしたのがひきわり納豆ではないのですね。大きな違いは、ひきわり納豆は皮がないという点です。皮がない分、食物繊維やカルシウムといった栄養素は少なくなっています。一方でカリウムが増えているなど、増加する栄養素もあるようです。取りたい栄養素と味の好みで決めても良いのではないでしょうか。

粒納豆 | ひきわり 納豆 | 黄大豆(いり) | |
エネルギー | 200(kcal) | 194(kcal) | 439(kcal) |
---|---|---|---|
たんぱく質 | 16.5(g) | 16.6(g) | 37.5(g) |
脂質 | 10(g) | 10(g) | 21.6(g) |
炭水化物 | 12.1(g) | 10.5(g) | 33.3(g) |
鉄 | 3.3(mg) | 2.6(mg) | 7.6(g) |
食物繊維 | 6.7(g) | 5.9(g) | 19.4(g) |
カルシウム | 90(mg) | 59(mg) | 160(mg) |
カリウム | 660(mg) | 700(mg) | 2000(mg) |
マグネシウム | 100(mg) | 88(mg) | 240(mg) |
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/02/16/1365343_1-0204r9.pdf
こうして見ると、納豆よりも大豆の方が栄養価が高く見えます。おそらく発酵する家庭で栄養素が失われてしまっているのでしょう。大豆はアミノ酸スコア100ですが、納豆も大豆からできているとはいっても、大豆と納豆の栄養価は等しくないということを理解しておくと良いでしょう。
納豆を食べるタイミングと頻度
納豆を食べるおすすめのタイミングは人によって異なるようです。
朝派では1日の活動に必要な栄養素が含まれていることや、夜派では納豆キナーゼが働きやすいといったコメントが【医師1,032人に聞いた!】納豆は体にいいはホント!?納豆嫌いも食べられる方法を教えます!の記事で紹介されています。いずれにしても毎日食べた方が良いのは間違いなさそうですね。スーパーでも簡単に買うことができるので調達もしやすいです。
納豆を使った料理
納豆は乳酸菌との相性が良いです。これは上記で紹介した通り、納豆菌から産生された納豆キナーゼが乳酸菌のエサになるからです。味的に相性もよく乳酸菌が豊富な食材は実はキムチなのです。納豆キムチは美味しいですよね。お腹を壊しやすいランナーの腸内環境を整えるには抜群の組み合わせです。

作りたてのキムチの乳酸菌は1g中に約100万個ですが、熟成させることで多いものでは約10億個にまで増加することもあります。
備後漬物サイトより
キムチには食物繊維も豊富なので、腸活ダイエットにはおすすめです。納豆は他にもアボガドや長芋と組み合わせるなどパターンも多様にある万能な食材です。
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