遅い人はサブ3向けシューズを履いてはいけないのか?

大迫選手の東京マラソンでの走り、
凄かった!

アスリート
そうですね!

大迫選手みたいに走ってみたいなあ。
アルファフライを早速購入しました。

アスリート
え、まだランニング始めたばかりですよね。

はい!フルマラソンもやったことないです!
この靴で速く走れるようになる!

アスリート
今の走力ではその靴はやめたほうがいいですよ

え、何で!?
遅い人は履いちゃいけないんかい!
ランニングシューズショップに行くと、たくさん靴があります。最初はどれを選んで良いかわからないですよね。人気のあるシューズを買って速く走れるようになりたいと思う方も多いかもしれません。チャートを見ると、サブ3向けとか、サブ4向けとか、フルマラソン のタイムの目安で選べる靴が違うことがわかります。
シューズは自分の走力によって決める
各ブランドのシューズメーカーはフルマラソン のタイムを目安にカテゴリー別に推奨する靴を決めています。靴単体のレビューはたくさんありますが、メーカーごとにどのように自分に合うシューズを比較していいのかわからない方のためにシューズ別カオスマップを用意しました。
主要ブランドシューズカオスマップ
この図からわかることは、シューズの重さと推奨スピードの基準には一定の相関があるということです。サブ3を目指すなら重さは200g前後か、それ以下。サブ4であれば200~300g。それより遅いスピード*は300g超といったイメージでしょうか。ナイキの靴は他のメーカーよりやや重く、サブ3向けシューズでも200gを超えていますね。これはカーボンプレートが入っていることや、ソールの厚さが関係していそうです。
*遅いというよりタウンユースと言ったほうが適切かもしれませんが、あくまで図を分かりやすくするためにこのように表現しています。
重さの違いがあるのはなぜなのか
大雑把に言ってしまうと、サポートの性能の違いです。最近は様々なテクノロジーが開発されているので、少し語弊があるかもしれませんが、基本的にはクッションが厚い方が衝撃を吸収できますし、疲れずに走ることができます。

逆にシューズにサポートされずとも一定の距離を走り切れる筋力と体力を備えているランナーは軽いシューズの方が良いでしょう。ある研究では次のようなことが分かっています。
1オンス(約28.35g)軽くすることによって1マイル(1.6093キロ)につき、0.83秒速くなるーJack Danielsー
http://blog.livedoor.jp/runart/archives/1011817718.html
1マイルで0.83秒ですから、1kmでは約0.52秒。フルマラソン の42.195kmだと、およそ21秒のタイムの差がで出ます。ではもし100g軽くしたら?その3倍のおよそ1分近い誤差が生まれることになります。こうして考えると、シューズを変えて速くなるのは1分程度。速いタイムを出すには普段の練習が必要ですね。
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