
お兄さん
人参て苦手なんだよねー。

お姉さん
子供みたいなこと言いますね。

お兄さん
だって苦いし。

お姉さん
人参はランナーにとっても
良い効果があるんですよ。

お兄さん
え、本当に!?
人参とは何か
人参は子供で苦手な人も多いですよね。しかし、人参は栄養素が豊富でおすすめな食べ物です。ダイエット効果もあるため、積極的に食べると良いでしょう。
そもそも人参とはどんな食べ物なのでしょうか。人参はなぜニンジンなんでしょうか。人間みたいな形をしているから?でも普通に野菜として食べているニンジンは人の形なんてしてませんよね。それは日本人が間違って今食べているオレンジ色の野菜を人参と名付けてしまったからなのです。人参は中国語で「胡萝卜」。簡単に言うと外国からきた大根という意味になります。じゃあ「人参」はどこから来たのか。

中国で人参の漢字が使われているのは高麗人参になります。人参と高麗人参の何が違うのかって?そもそも野菜の分類が違い、用途もかなり変わってきます。
人参の定義
コトバンク
セリ科の越年草。茎は高さ約1メートルになり、葉は細かく裂ける。根は太く、地中にまっすぐ伸び、黄橙色。カロテンを含む代表的な野菜で、根のほか若葉も食用になる。初夏、白い小花を多数つける。
高麗人参の定義
Weblio辞書
漢方薬として、古くから不老長寿の薬として珍重されてきたウコギ科の植物の根のことです。

高麗人参の方が人間ぽいですよね。手足があるように見えます。ちなみに「参」という感じはたくさん入り組んだ様子を表していて元々「蔘」という漢字を使っていたそうです。ヒゲのようなものがたくさん入り混じっていることから使われていたそうですが、ヒゲのたくさん生えた人間というところでしょうか。こうして聞くとちょっと気持ち悪いですね。ちなみに、人参は80-140日程度で栽培できるのに対して高麗人参は6年以上栽培に時間がかかるものもあります。とても手間のかかるヒゲ人間ですね。
人参がおすすめの理由と栄養素
今回のブログでは高麗人参ではなく、人参についてご紹介します。人参はなぜおすすめなのでしょうか。人参にはβカロテンという栄養素が豊富に含まれています。食品成分データベースで調べると全食品ではトップ10のβカロテンの含有量があります。ニンジンよりgあたりの含有量が多いのは、藻類ですがこれらは量を食べることができないので、実質βカロテンを効率的に摂取するにはニンジンが一番良いということになるでしょう。ではβカロテンとは何なのか。
βカロテンとは
体内でレチノール(ビタミンA)に変わるプロビタミンAの一種です。緑黄色野菜などに多く含まれ、強い抗酸化作用を持っており、免疫機能の強化や、活性酸素から体を守る働きが期待されています。ビタミンAには過剰症がありますが、β‐カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わるので、過剰症は起こりません。
味の素公式サイト
βカロテンはビタミンAに変換されるということですね。フルマラソンなどで免疫が落ちがちな時に免疫能力をあげる効果があるのは良いです。ちなみにこの抗酸化作用というのはとても重要です。過激な運動をすると体内で活性化酸素が増え身体が酸化し錆び付いてしまいます。人の身体は「酸化」というプロセスを通じて、ATPというエネルギーを取り出しているのです。ニンジンはアルカリ性の食べ物ですから、こうした作用を中和してくれます。長距離を走るようなウルトラランナーには必要な食材ですね。
また血液の循環をよくするカリウムと、食物繊維も含まれているので腸内環境をよくしてくれるということもあります。ちなみに、造血作用もあるなんてことが言われますが、これは高麗人参の話かもしれません。日本語で言う人参ではそのような成分の情報は見つかりませんでした。抗酸化作用があるので、血液もさらさらになりますし、いずれにしてもいい食材ですね。
人参の調理方法
人参を調理するには油炒めにするのがおすすめです。この方法が特にβカロテンの栄養素を損なわずに調理することができます。緑黄色野菜は葉酸がたくさん含まれているので、ほうれん草を使い、更に造血作用のある黒ごまもトッピング。血虚の症状に効くクコの実を添えて完成。ゴマ味噌和えにしてみました。

ベースの調理方法はこちらのサイトを参照しています。白ごま->黒ごま。+クコの実でこんな感じになります。血の巡りが悪い人や、血液不足の人におすすめのパワーフード。薬膳風の食事で体調を整えていきましょう。
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