ランニングに栄養補給がなぜ必要か
ランニングをされている人の中では普段の食事を気にしている人、気にしていない人いるかと思います。勿論トレーニングを積むことは大事なのですが、トレーニングを続けるためにも、しっかりと補給をしていく必要があります。

お兄さん
いやー、今日もトレーニングやりきった!
トレーニング後のカップラーメンは美味いね!

栄養士
そうですねー。
ところでカップラーメンは毎日食べているんですか?

お兄さん
毎日3食全部カップラーメンだよ!
練習時間を出来るだけ多くとりたいからね。
3分待てばできるなんて発明だよね。

栄養士
それは食生活の改善が必要です。

お兄さん
なんでさ!俺は早く、強くなりたい!
トレーニングさえしてれば十分よ

栄養士
そもそも人がなぜ走ることができるのか知っていますか?
身体が動くメカニズムを知ればパフォーマンスをあげるためにも
栄養補給が大事だということがわかるはずです。

お兄さん
知らないな。。
身体が動く仕組み
走ることが有酸素運動と無酸素運動に分けられることは以前の記事でご紹介しました。(ランニングと有酸素運動・無酸素運動)しかし、酸素を燃やしてエネルギーを使うとか、糖分を利用してエネルギーを使うというのはどのような仕組みで行われるのでしょうか。そもそもこのエネルギーとは何を指しているのでしょうか。有酸素運動においても、無酸素運動においても私たちの身体のエネルギー源はアデノシン三リン酸(ATP)という物質です。人間はこのATPを分解することによってエネルギーを作り出しているのです。従ってこの①ATPになる食べ物を取り入れることと、②食べ物を分解してATPを生成するパワーの二つがエネルギー産生に必要になるわけです。
①体内で酸化燃焼してエネルギー供給源となる三大栄養素
脂質
タンパク質
糖質
当たり前のことかもしれませんが、この三大栄養素がエネルギー源となるので、バランスよくこれらの食事を取り入れることが不可欠でしょう。タンパク質をターゲットとしたケトン食や、菜食主義のようなビーガンを実践している選手もいますが、より専門的な知識が必要になるのでここでは一旦触れないことにします。
②三大栄養素を分解するために必要な栄養素
ビタミン
ミネラル
ビタミンとミネラルは脂質や糖質、タンパク質を分解してATPを生成するのに必要な栄養素です。ビタミンは野菜などに多く含まれますね。ランナーに特に不足しがちなのはミネラル。フルマラソン を走るような選手はマグネシウムが足りなくなります。マグネシウムはクエン酸回路というATP産生に必要な回路でこれを回すためにマグネシウムが必要なのです。これは後の記事で詳しく書く予定です。

お兄さん
なるほど、5大栄養素は身体を動かすために
不可欠な栄養素なんだね。

栄養士
ようやくわかってくれましたね!
ちなみに5大栄養素に分類される成分としては
食物繊維と水があります。
ランニングと食事のタイミング
ランニング中の補給とそれ以外の日常生活での食事です。日常生活の食事はバランスよく、三食食べることが大事でしょう。ランニング中の補給食は世の中にたくさんあります。自分に合うものを色々試して、実施するのが良いです。ランニング中の補給の頻度は1時間に一回取る人もいれば、全く飲まず食わずでウルトラの距離を完走してしまう選手もいることにはいます。ただそうなってしまうと後半戦エネルギーを作りだせず、本当に苦しい戦いを強いられることになります。トップ選手は補給の時間、補給食の内容、量をレース前に決めてプランニングしています。これは別のタイミングで紹介できればと思います。
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