アスパラガスとランニング、筋力トレーニング効果

筋トレしている人ってアスパラガスをよく食べているイメージがありますよね。筋トレに効果的だとか。Webの記事にもそう言った内容のものをよく見かけます。何がどう効果的なのか、データを見ながら検証したいと思います。

アスパラガスはトレーニングにおすすめ?


おすすめ度★★☆☆☆

結論から言うと栄養素という観点から見てそれほどおすすめではないです。アスパラガスの注目されている成分として、「アスパラギン酸」があります。アスパラギン酸は疲労回復に役立つと言われています。これは乳酸の分解してエネルギーを生み出す過程で利用されるためです。(https://taberugo.net/1008)アスパラガスがトレーニング食材として注目されているのはこのアスパラギン酸がアスパラガスに多く含まれていると信じられているからです。アスパラギン酸はタンパク質を合成する一つのアミノ酸です。しかし、実際にアスパラギン酸がアスパラガスに多く含まれているかと言われると、そうではないというのが事実です。100gあたりのアスパラギン酸の含有量をチェックすると480mgのアスパラギン酸がアスパラガスに含まれています。一方で大豆や豆類は100gあたり10g(10,000mg)のアスパラギン酸を含んでいます。さすがアミノ酸スコア100の食べ物だけあります。約20倍もの差があります。アスパラギン酸を摂取するなら、豆類をたくさん食べた方が良いでしょう。
https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html

アスパラギン酸は最初に見つかったアミノ酸?


なぜこのアミノ酸が「アスパラギン酸」と名付けられているのか。それはアスパラガスが見つかったためです。最初にアスパラギン酸が発見されたのがアスパラガスだったことからこう名付けられましたが、それと量を多く含んでいるかというのは全く関係がないということですね。ちなみに正式名称L-アスパラギンは世界で初めて発見されたアミノ酸です。BCAAとか色々ありますが、見つかったアミノ酸としては一番最初なのです。

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス

最後にアスパラガスの違いについて説明します。なぜ緑と白いアスパラガスが違うのか思われる方もいるかと思います。これは簡単に言うと品種の違いではなく育て方の違いで、アスパラガスが光合成しているかしていないかの違いです。緑のアスパラガスは芽が出てから日光に当てますが、ホワイトアスパラガスは当てません。結果、光合成をしないので葉緑体が働かず緑色になりません。当然太陽からエネルギーをもらっていた方が栄養価は高くなります。ホワイトアスパラガスの方が苦味がないですが、手間暇かけて育てている分、価格はグリーンアスパラガスよりも高くなります。

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